ミセスユニバースジャパン2026講習会

ファイナリストの皆さまとDVについて考えるオンライン研修


ミセスユニバースジャパン2026のファイナリスト・OGの皆さまと、DVについて考えるオンライン研修を行いました。

今回の研修では、「面前DVを考える」をテーマに、ノルウェーの女性監督アニータ・キリによる短編アニメーション作品「パパ、ママをぶたないで!」(英題:Angry Man)を皆さまと一緒に視聴しました。

この作品は、父親から母親への暴力を目の当たりにしながら暮らす子どもの実話をもとに制作された作品です。

家庭の中でいつも父親の機嫌におびえ、父親の暴力の原因が自分にあると思い込み、誰にも言えずに苦しんでいた子どもが、勇気を出して自分の置かれている状況を伝えたことから、少しずつ事態が動き始めます。

作品を通して、「責任は子どもにはない」「まずは誰かに話すことが解決への第一歩になる」ということ、そして、暴力を受けている当事者だけでなく、それを目の前で見ている子どもの心にも大きな影響を及ぼす「面前DV」について、皆さまと考えました。

また、「精神的DV・モラハラの実態」についてもお話しし、身体的な暴力だけではなく、言葉や態度、経済的な支配など、外からは見えにくいDVについても学び、それぞれの思いを語り合う時間を持ちました。

研修後には、参加された皆さまから、たくさんのご感想が寄せられました。

「当時はDVだと気づいていなかった」
「自分が悪いと思い込んでいた」
「誰にも相談できず、一人で抱えていた」
「面前DVというものを初めて知った」
「逃げてもいい、相談できる場所があると知るだけでも、守れる命があると感じた」

など、ご自身のこれまでを振り返りながら、それぞれの経験や想いを勇気をもって伝えてくださいました。

中には、今回の研修を通して、ご自身が受けてきた精神的DVやモラハラについて、改めて気づかれた方もいらっしゃいました。

また、医療やカウンセリングなど、人を支える立場の方々からも、DVが子どもに与える影響や被害者支援、さらには加害者側へのケアについても、より深く学んでいきたいとの声が寄せられました。

そして今回、DVや虐待などによるトラウマを抱えていらっしゃる方へ、昨年度、ハートスペースみやざきのセーフティネット補助金事業で講演をしていただいた八幡真弓様の著書、『トラウマの国のアリス ~解離性障害と性暴力被害~』もご紹介しました。

研修後、実際に本を手に取ってくださった方からは、虐待やトラウマからの回復について参考になったことや、支援する側としても多くの気づきがあったとの感想をいただきました。

DVから離れることができたとしても、それまでに受けた心の傷がすぐに消えるわけではありません。

被害に気づくこと。
誰かに話すこと。
安全な場所や支援につながること。
そして、その先で少しずつ自分自身を取り戻していくこと。

今回の研修は、DVについて「知る」だけでなく、子どもへの影響、そして被害を受けた方のその後の回復についても、一緒に考える大切な時間となりました。

皆さまから寄せられた言葉を通して、私たちも改めて、DVの渦中にいる時には、自分自身が被害を受けていることに気づくことさえ難しい場合があるということ、そして、安心して話せる場所や相談できる人の存在がとても大切であることを感じました。

「ひとりで抱え込まなくていい」
「逃げてもいい」
「相談できる場所がある」

そのことを、一人でも多くの方に知っていただきたいと思います。

今回、このような大切な学びと語り合いの機会を設けてくださったミセスユニバースジャパンの大島代表、事務局の皆さま、そしてご参加くださったファイナリスト・OGの皆さまに、心より感謝申し上げます。